人らしく生きよう 国労冬物語
1987年、国鉄を民営化させ、組合所属を理由とし国鉄職員であった人たちを強引に解雇させたJR不採用問題について、先日、政治解決の方向性が示されましたが、政治解決の話は10年前にもあったわけです。その時の解決案は、残念ながらの、悪名高い「4党合意」というものでした。
その様子は、映画「人らしく生きよう 国労冬物語」に収められていますが、数十万円の解決金をもって終わりにしてくださいというもので、当時の解決案に対してはあちこちから批判の声があがったものでした。国鉄から解雇され、JR不採用となった当事者家族からは「無責任に私たちの人生を勝手に決めないでください。どんなにつらいことがあったって、夫の解雇撤回、政府の責任でJRに戻すこと。私たちの悩み苦しんだ14年間(当時はまだ14年だった)に謝罪すること」との訴えがあり、大きな共感を呼びました。
後に、中曽根元首相はNHKのインタビューに応じながら、労働組合を解体する目的でおこなった旨の発言を堂々とおこなったわけです。
金銭面の保証問題もさることながら、政府・JR関係者は、まず、謝罪すべきなのではないでしょうかねえ。だれが見てもそう思うと思いますよ。
by morimiki-momo | 2010-02-28 00:10